10年後の食卓

五感を活かしながら、みんなで味わう「食卓」

「家族」が共同体として機能していた頃、
みんなが集まる「食卓」は
ごはんを食べるためだけでなく、
日々の営みから生じる思いや感情などを
それぞれが表現し、共有する「場」でもありました。


ところが戦後、この国の生活様式が変容し、
近年では「食卓」に代わって集える場所が、
現実社会にも仮想社会内にも出現するようになり、
人と人の交流方法も多様性を帯びるようになりました。
と同時に、「食べる」ことそのものも、
ただ空腹を満たすためだけの行為にしてしまったように思います。


みんなで集まって、みんなで話を聞く。
みんなで集まって、みんなで学ぶ。
みんなで集まって、みんなでごはんを食べる。
みんなで集まって、みんなで空間を共有する……


ひと昔前なら、至極あたり前にあったことを
独特の空間(カフェゆっくり堂)で
再現&表現することが、この連続講座の主旨のひとつです。
「10年後、私たちの“食卓”は、
どのような食べ物が並べられ、
どんな場所になっているのか?」
投げかけた問いの答えを探すように、
日々のことや未来のことなど、
五感の力を最大限に活かしながら、
味わっていきたいと思います。


「10年後の食卓」は、
毎月さまざまなジャンルからのゲストをお招きして、
人と人が出会って話を聞く(聴覚&視覚)、
みんなでご飯を食べる(味覚&嗅覚)、
仲間と一緒に「場」に集う(触覚)など、
「五感」をフルに使う体験型の連続講座です。
参加者みんなで「食卓」を囲むことで、
これからの生き方や暮らし方、在り方までを
学べる内容となっています。
また、参加者全員が
Facebook内の非公開コミュニティに集い、
毎月のリアルな「場」だけでなく、
半年間、交流しながら学びを深められることも
魅力のひとつです。

10年後の食卓

2nd Season

◎第1回 7月6日(土)「もっと人と人がつながる時代へ」

山崎亮さん(コミュニティデザイナー
人と人、人と地域をつなげるプロフェッショナル

studio-L代表。コミュニティデザイナー。社会福祉士。1973年愛知県生まれ。大阪府立大学大学院および東京大学大学院修了。博士(工学)。建築・ランドスケープ設計事務所を経て、2005年にstudio-Lを設立。地域の課題を地域に住む人たちが解決するためのコミュニティデザインに携わる。まちづくりのワークショップ、住民参加型の総合計画づくり、市民参加型のパークマネジメントなどに関するプロジェクトが多い。

◎第2回 8月10日(土)「蘇れ、食の力」※「よみがえりのレシピ」も上映

渡辺智史さん(映画監督)
映画づくりを通して人と人をつなげるアーティスト

山形県鶴岡市生まれ。東北芸術工科大学環境デザイン学科卒業。2012年にドキュメンタリー映画『よみがえりのレシピ 』を公開。教育映像「在来作物で味覚のレッスン」が第9回キッズデザイン賞の「未来を担う消費者デザイン部門」で優秀賞。「おだやかな革命」(18)「YUKIGUNI」(19)などが全国の劇場でロードショー公開されている。東北の山形を拠点に映画の製作と配給を手がけ、地域課題に真摯に向き合う、ソーシャルデザインとしての映像制作を探求している。

◎第3回 9月7日(土)「福祉と農業がつながってできたこと」

佐伯康人さん(自然栽培パーティー主宰)
「福祉」と「農業」をつなげる仕組みづくりの達人

1967年、福岡県生まれ。92年に「WIZKIDS」のボーカリストとしてプロデビュー。2000年、脳性まひの三つ子を授かり、03年に居宅介護施設「パーソナルアシスタント青空」を開設。「奇跡のりんご」の木村秋則さんとの出会いにから無農薬・無肥料の自然栽培農法を実践。16年一般社団法人「農福連携自然栽培パーティ全国協議会」を立ち上げ、理事長を務める。全国100か所以上の会員施設に栽培指導を行い、耕作放棄地の再生や障害者雇用のみならず「自然栽培+障害者」による食の安全、地域のつながり、国土の再生に務めている。

◎第4回 10月12日(土)「僕たちが築地から新潟に移動した理由」

岩佐十良さん(雑誌『自遊人』編集長)
文化を発信しながら最高の場づくりをプロデュースする

1967年、東京都生まれ。武蔵野美術大学在学中にデザイン会社を創業し、のちに編集者に転身。2000 年、雑誌『自遊人』を創刊。04年、拠点を東京から新潟・南魚沼に移転。2014年、新潟県大沢山温泉に開業した「里山十帖」では、空間から食まで全てをディレクション。グッドデザイン賞BEST100に選出される。2016年よりグッドデザイン賞審査委員を務める。2018年に開業した宿泊施設、「商店街HOTEL 講 大津百町、「箱根本箱」では、それぞれ企画ディレクション及び運営を担う。

◎第5回 11月2日(土)「腐る経済、あれから」

渡邉格さん、麻里子さん(「タルマーリー」オーナー)
ベストセラー『腐る経済』が世界的な大ヒット

(格さん)1971年東京都東大和市出身。23歳で学者の父とハンガリーに滞在。食と農に興味を持ち、25歳で千葉大学園芸学部に入学。「有機農業と地域通貨」をテーマに卒論を書く。新卒で農産物流通会社に就職するも、 31歳でパン職人の道へ。渡邉格ならではのパンづくりを追求し、麹菌採取の道で目覚める。また、10代でパンクバンドに費やしたエネルギーが、起業後はDIY精神に発展。大工仕事を覚え、可能な限り自力で店の改装を行う。著書に『田舎のパン屋が見つけた「腐る」経済』(講談社)。同書翻訳本が韓国でベストセラーに。台湾、中国でも翻訳され、国内外で講演活動も行っている。

(麻里子さん)1978年、東京都世田谷区出身。幼少期から田舎暮らしに憧れ、環境問題に危機感を持ち、東京農工大学農学部で環境社会学を専攻。日本、アメリカ、ニュージーランドの農家や環境教育現場で研修し、食や農の切り口から環境問題に取組む道を模索。卒論では「女性が農村で生きる可能性」について考える。新卒で就職した農産物流通会社で渡邉格と出会い結婚。農産加工場に転職し、販売や広報を担当した後、タルマーリー開業。販売、企画、経理、広報などを担当。また1女1男の母として、田舎での職人的子育てを模索中。

◎第6回 12月8日(日)「これからのローカル&コミュニティー」

辻信一さん(文化人類学者、環境運動家)

文化人類学者、環境=文化運動家。明治学院大学教員。「ゆっくり小学校」“校長“、カフェ「ゆっくり堂」店主。南米で活動していた20年前、当時の学生や友人たちと「ナマケモノ倶楽部」を結成、以来、「スローライフ」、「キャンドルナイト」「ハチドリのひとしずく」「GNH」、「しあわせの経済」などのキャンペーンを展開してきた。

河村亜紀さん(合同会社JOY CIRCUS代表)

1987年福島県生まれ。啓新高等学校調理科、京都製菓技術専門学校を卒業し上京。都内製菓店にて4年間勤務した後、経営者のコンサルティング企業にて社長秘書及び講演会講座の企画運営に従事。その後大手企業、店舗の研修会社にて、社長秘書及び飲食事業部立ち上げを経て独立。2018年2月、共存共生をテーマに、個々人の個性を活かしたチームづくり、活動を行うべく合同会社JOYCIRUCSを設立。淡路島にてゲストハウス、シェアハウスを運営。チームメンバーの営み、活動支援、業務委託などにて新しい時代に順応できる働き方、生き方、在り方、の提案を実践中。

アクセス

会場:つながるカフェゆっくり堂
住所:神奈川県横浜市戸塚区矢部町125 善了寺内​
(JR戸塚駅下車徒歩6分)
お問合わせ:
contact@71nanaichi.com
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