「なないち」の考え方
「編集」と聞いて、どのようなことを思い浮かべますか?
雑誌や本をつくること?
映像と映像を組み合わせること?
音と音をつなげること?
それは「編集者」や「ディレクター」と呼ばれる人たちの
ほんの一部の役割であり、「編集」そのものとは言いきれません。
私たちは「編集」を次のように定義しています。
『あるものと、あるものを組み合わせることで生まれる
新しい価値やメッセージを引き出すこと』=編集(編集力)
思えば、日本人は昔から日常生活の中で「編集力」を活かしてきました。
大豆と麹菌と塩を組み合わせることで発酵させて味噌をつくること。
中国大陸から取り入れた「漢字」に
平仮名や片仮名を加えて言葉や文字を豊かにすること。
宗教やさまざまな伝統文化を
自国の風土や属性を活かしながら生活に取り入れること。
少子高齢化や労働力の減少、自給率の低下や限界集落の激増、
自治体の財政難、自己肯定感が低下したまま引きこもったり、
社会に馴染めない状態の人が増えています。
私たちの国がかかえる諸問題はけっして少なくありません。
そんな時代だからこそ、発想の転換で
これまでにない組み合わせやアイデアを提案することで、
独自の価値観や在り方を再構成させることができると考えています。
株式会社なないちは、「あるもの」と「あるもの」、
「あるもの」と「ないもの」などをさまざまな形でおつなぎし、
組み合わせ、新しい価値やメッセージを引き出すお手伝いをいたします。
本を書きたい人のための企画・編集はもちろん、組織や団体のディレクション、
個人のブランディング、人と人をつなぐようなイベントの企画や運営、
映像製作と配給をとおした「場づくり」など、
「編集力」をいかした活動を大切にしています。
ARCHIVE
これまでに、「なないち」が制作した映像作品です。
以下の映像作品は上映可能です。お気軽にお問い合わせください。
村上和雄ドキュメント「SWITCH」
2011年3月 83分/デジタル/カラー 人間の遺伝子にはたくさんの情報が蓄えられているが、生涯を通じてその数パーセントしか使用されない。「眠っている遺伝子のスイッチをオンにすれば、人間の可能性は無限大」と提唱する筑波大学名誉教授村上和雄博士の研究の軌跡と、遺伝子がオンになり可能性を開花させた人々の奇跡的なエピソードを追う。
「食べること」で見えてくるもの
2012年11月 60分/デジタル/カラー 「本来の自分に還る」がコンセプトの出張料理や断食アドバイスを行う料理研究家、サトケンの姿。1日に青汁1杯だけ飲むのを唯一の食事とする鍼灸師·森美智代が話す効果。食文化史研究家·永山久夫が語る、日本人が誇る繊細な味覚と四季との関連性、徳川家康が食していたとされる長寿食の考察。一般社団法人ドリームマップ普及協会代表理事·秋田稲美が、現代人へ向けた食事の在り方に対する提言。それらを映し出しながら、食の奥深さを浮き彫りにする。
何のために
2014年7月 83分/デジタル/カラー 年間300回の講演回数を誇る中村文昭が、自分の師匠との出会いを通して、何度も何度も繰り返してきた“何のために”という問いかけ。『人生は“何を”やるかではなくて、“何のため”にやるかが大事なんだ』。日々起こるどんな些細なことでも“何のために”を考え続け、自分に与えられる役割に全力で取り組んだとき、人生は思いもよらない方向へ走り出す……。本作品は、中村文昭との出会いから人生のスイッチが入った人たちの日常を追いかけたドキュメンタリーである。
『新宿の猫』(ドリアン助川作)PV
NGOナマケモノ倶楽部「友産友消」紹介映像
映像の力で表現したい人へ
2011年の3月に初めてお披露目したドキュメンタリー映画。
「本の編集者が映画をつくるの? どうして?」
何度も同じ質問をいただきました。
別に映画監督になりたいわけではありません。
「活字」から発生した人と人とのつながりのなかで、
人が集う「場」をつくりたくてイベントを企画し、
もっとリアルな場を創造したくて「映像の力」を借りました。
私たち「なないち」にとって映像とは表現のひとつであり、
人と人が出会う場をつくるための「種」のようなもの。
長編から短編まで、自己表現からプロモーションまで、
あらゆる可能性を引き出すために制作しています。