ARCHIVE
BOOK EDITING
「本」を編むとき、大切にしていることがあります。
それは本をモノとして扱わないこと。
本とは、書き手の「思い」が活字をとおして
形となることで具現化する、
物質化することをいいます。
つまり、作者のエネルギーがそのまま「本」になるのです。
ですから「本=エネルギー」それが私たちの考え方です。
本はエネルギーそのものですから、
読んでくださる人たちの感動や情熱がそのまま転写され、
エネルギーはますます増殖し、伝播されていきます。
熱量が新しい熱量を吸収しながら広がっていくのです。
これまで180冊近い本を編ませていただくなかで、
そのような現象をたくさん体験してきました。
だからこそ実感しているのです。
本は生き物であるといっても過言ではない、と。
人ぞれぞれに違った役割があるのと同じように、
1冊の「本」それぞれにも役割や使命があります。
それが明確であればあるほど、
世の中に必要であればあるほど、
「本」のエネルギーは尽きることなく無限にあふれる。
いつまでも読み継がれる「本」をつくりませんか?